このたび、第19回伊豆文学賞小説・随筆・紀行文部門で最優秀賞を受賞された今村翔吾さんが、「
塞王
の
楯
」で第166回直木三十五賞を受賞されました。心からの祝福を申し上げます。
今村翔吾さんと伊豆文学賞のご縁は、平成26年に遡ります。
静岡県が好きでよく旅行にお出かけいただき、その旅先で伊豆文学賞を知り、幼少期の小説家になりたいという夢を思い出すきっかけとなったと伺っています。初めての応募では惜しくも入賞には至らなかったものの、翌年の平成27年に応募された小説「蹴れ、彦五郎」で見事に最優秀賞に輝かれました。
その後は、角川春樹小説賞、吉川英治文学新人賞、山田風太郎賞など小説家として輝かしい受賞歴を積み重ねるほか、テレビ番組のコメンテーターや講演、イベントなど多彩な才能を活かして御活躍されている姿を拝見する機会も多く、大変嬉しく思っていたところです。
平成9年からスタートした伊豆文学賞も四半世紀を迎えました。今村翔吾さんが今回受賞されたことは、本文学賞に御応募いただいている方はもちろん、これから小説家を志す方にとって励みになることでしょう。
これからも日本中を惹きつけるような小説作品で、文学界を牽引していかれますよう、一層の御活躍を祈念申し上げます。